痩せても糖尿病: 日本人の脆弱性

筋力アップ
糖尿病患者

「すでに糖尿病です」告げられた時は、まさに「青天のへきれき」という気持ちでした。先生に「糖尿病って不治の病なんですよね」と聞くと「治るよ」と回答!暗いどん底中、一筋の光が見えました。先生は続けて「まずは運動!食事!生活改善をしようね」と提案してくれました。

酒量は多い(毎日晩酌)ほうでしたが、体形も体重も20代のころよりほとんど変わらず、身長165センチ、体重60キロ~65キロ(最も重い時)。その私が糖尿病なんて驚きき。。。先生は「日本人を含めたアジア人は欧米人に比べて糖尿病になりやすいんだよ。瘦せていても糖尿病患者は多い。欧米人の糖尿病患者のほとんどは肥満が原因ですよ」と教えてくれました。あとで調べてみると

一見、欧米人の方が肥満が多く、糖尿病のリスクが高いように思えますが、実は**「日本人は痩せていても糖尿病になりやすい(太れない)」**という、さらに深刻な体質的特徴を持っています。

その理由を、統計とメカニズムの観点から解説します。


1. 統計が示す「痩せているのに糖尿病」な日本人

欧米人と日本人を比較すると、糖尿病を発症するときの「太り具合(BMI)」に明らかな差があります。

比較項目日本人(アジア人)欧米人(白人など)
発症時の平均BMI約23〜25(普通体重)約30以上(高度肥満)
糖尿病予備軍の割合痩せていても高い肥満になってから高い
  • BMIの壁: 欧米ではBMIが30を超えるような「明らかな肥満」になって初めて糖尿病を発症する人が多いのに対し、日本人は**BMIが25(少しふっくらした程度)**でも、膵臓が限界を迎えて発症してしまいます。
  • 日系二世のデータ: ハワイや米国に住む日系人は、日本在住の日本人よりも2〜3倍も糖尿病の頻度が高いという研究(シアトル日系人糖尿病調査など)があります。これは、日本人が「欧米的な生活習慣(高カロリー・運動不足)」に触れると、欧米人以上にすぐ病気になってしまう脆さを持っていることを示しています。

2. なぜ日本人はなりやすいのか?(3つの主な理由)

① インスリン分泌能力が「半分」しかない

血糖値を下げる唯一のホルモンである「インスリン」を作る能力が、日本人は遺伝的に欧米人の約半分程度しかありません。

  • 欧米人: 食べ過ぎて太っても、膵臓が頑張って大量のインスリンを出す「タフさ」がある。
  • 日本人: 膵臓のキャパシティ(インスリン分泌能)が小さいため、少しの過食や肥満でパンクしてしまう。

② 内臓脂肪がつきやすく、インスリンが効きにくい

日本人は見た目が細くても、お腹の周りに**「内臓脂肪」**がつきやすい性質があります。

内臓脂肪から出る物質は、インスリンの働きを邪魔(インスリン抵抗性)します。もともとインスリンを出す力が弱いのに、さらに効き目まで悪くなるため、ダブルパンチで血糖値が上がります。

③ 筋肉量の少なさと「エネルギー低回転」

糖の最大の消費場所は「筋肉」です。日本人は欧米人に比べて筋肉量が少なく、特に最近の若年女性などは「痩せているが筋肉が極端に少ない」状態にあります。これにより、食べた糖をうまく処理できず、食後だけ血糖値が跳ね上がる「隠れ糖尿病」になりやすいのです。


3. 日本人が「太る前に病気になる」のは生存戦略の結果?

かつて飢餓が多かったアジア圏では、少ないカロリーを効率よく体脂肪(エネルギー)として蓄える遺伝子が発達したという説(節約遺伝子説)があります。

かつては生き残るための武器だった**「少しの食事で脂肪を蓄える力」**が、飽食の時代になり、逆に糖尿病を招く弱点となってしまったのです。


まとめ:日本人が気をつけるべきポイント

統計的に見て、日本人は**「自分は太っていないから大丈夫」という理屈が通用しません。**

  • 「痩せメタボ」に注意: 体重は普通でも、お腹だけ出ている、あるいは筋肉が極端に少ない場合は高リスクです。
  • 食後の高血糖: 健康診断の「空腹時血糖」が正常でも、食後だけ血糖値が上がるタイプが多いのも日本人の特徴です。

ということで、日本人は「筋肉を維持すること」と「糖質の摂りすぎ(特に甘い飲み物など)」を控えることが、欧米人以上に重要であるようですね。キットカットをつまみにビールを飲んでいたのが悔やまれます。

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