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【ボストン駐在】新学期に間に合わない!? 7・8月入居の物件探しが「超ハードモード」になる本当の理由と対策

みなさん、こんにちは!マサチューセッツ州ボストン近郊で不動産ブローカーをしている「こがちゃん」です。

日本からボストン郊外エリア(ニュートン、レキシントン、ベルモント、アーリントンなど)へ赴任されるご家族にとって、お子様の9月の新学期やサマースクールに合わせ、「7月か8月に入居して生活を立ち上げる」というのはごく自然で、最も理想的な計画に見えるはずです。

しかし、いざ現地で家探しを始めると、多くの赴任者が「希望に合う物件がまったく見つからない」「激しい争奪戦に巻き込まれる」という強烈な洗礼を受けることになります。

インターネット上ではよく「ボストンの賃貸は9月1日更新だから、夏は物件がない」と言われますが、実はそれは学生街のルールであり、ファミリー向け物件の市場メカニズムは全く異なります。今回は、現地のリアルなデータと不動産管理の裏側を交えながら、なぜ7・8月の入居がこれほどまでに難しいのか、その「真の理由」と「必勝の対策」をプロの視点から解説します。

■大型アパートの常識:9月1日サイクルはファミリー向け物件には当てはまらない

まず、よくある誤解を解消しておきましょう。「ボストンのアパートは9月1日に一斉に入れ替わる」というのは、学生を対象とした中心部の古い物件(Bクラス・Cクラス)の話です。

日本からの赴任ファミリーが主に選ばれる、郊外(Newton, Lexington, Belmont, Arlingtonなど)のAクラス(高級・大型管理)アパートや戸建ての住宅では、契約サイクルは9月1日開始〜8月31日終了とはなりません。
(*ただし、Brookline例外で、BU(巨大な大学)などに近いため一部のAクラスアパートでも9月1日契約サイクルがあります。)

なぜなら、大型アパートの管理会社は、1年の内、特定の時期に入退去が集中することを極端に嫌うからです。一時期に引越しが集中すると、リーシングスタッフやメンテナンス(部屋の修繕・クリーニング)人員を大量に確保しなければならず、コストパフォーマンスが最悪になります。そのため、管理側は年間を通して平均的に空室が出るよう、アルゴリズムを用いて家賃やリース期間を自動調整しています。つまり、アパート側は「年間を通じて、できる限り平均して空室が出る状態」を作っているのです。

■全米のファミリー層の動向:なぜ6月に大移動が起きるのか?

では、アパート側が年間を通して空室をコントロールしているにもかかわらず、なぜ7〜8月に私たちが探そうとすると「空室がない」状態に陥るのでしょうか?

その答えは、「全米のファミリー層との壮絶な争奪戦」にあります。*ボストンには全米はもとより世界中から医療、バイオやハイテク企業の研究者や社員が異動してきます。

アメリカには日本のような「4月に新入社員が一斉入社する」という習慣はありませんが、「卒業・新学期のシーズン(6月)」は全米(ほとんどの先進国も)共通です。優良な企業ほど、従業員を異動させる際にはその家族の生活、特に子供の教育環境に細心の注意を払います。子供の学年度(School Year)の途中で転校させることは大きな負担になるため、多くの企業や転職者は「学年度が終了する6月」を引越しのターゲットにします。これはエグゼクティブ層だけでなく、専門職や技術職など全米規模で異動するホワイトカラー層全体に共通する動きです。

★【裏付けとなる全米統計データ】★

アメリカの引越し業界大手(moveBuddhaやAllied Van Linesなど)の統計によると、全米の年間引越し件数のうち、実に60%以上が5月から9月の「ピークシーズン」に集中しています。そして、一年で最も引越し業者が忙しくなる最大のピーク日は、毎年「6月30日」、次いで「7月31日」「8月1日」となっています。

「独立記念日(7月4日)の壁」と空室激減のメカニズム

この全米大移動のタイムラインを不動産市場の視点から見ると、非常に明確な「波」が存在することが分かります。

① 6月初旬〜6月下旬:空室のゴールドラッシュ

アメリカの学校が5月末から6月上旬に終業すると同時に、退去するファミリーが一気に動き出します。そのため、4月中旬より5月中旬までは市場にファミリー向けの優良な空室が最も多く出回る時期となります。

② 7月4日(独立記念日)以降:市場の凍結

現地のアメリカ人ファミリーは、学校が始まる前、あるいは教育委員会が夏休みに入る前にすべての手続きを終えたいと考えます。そのため、彼らは遅くとも6月中旬までに家を決め、7月4日の独立記念日の連休前までに引越しを完了させます。結果として、独立記念日を過ぎると、市場にあった条件の良い空室は「全米および全世界からのライバルたによって狩り尽くされた後」となり、急激に数が少なくなります。

7月中旬から8月中旬にかけては、需要そのものも一時的に落ち着くため、アルゴリズムの働きによって一時的に家賃が若干安価に設定される傾向も見られますが、肝心の「赴任ファミリーが求める条件(治安、学区、部屋の広さなど)を満たす物件」の選択肢自体が極めて狭く(供給自体が減少)なっているのが実態です。

■最大の落とし穴:教育委員会(School District Office)の夏休み

7〜8月入居を目指す日本からの赴任者が陥る、最も恐ろしい落とし穴が「現地の学校手続き」です。

無事に家が見つかったとしても、8月に入居してから学校の手続きを始めようとすると、現地の教育委員会や学校のオフィスが完全な夏休みモード(夏休みのない学区でもスタッフは夏休みに入る方が多いので、手続きは平常時よりも時間がかかります)に入っているケースが多々あります。アメリカの公立学校の登録には、現地の住所証明(賃貸契約書や光熱費の請求書)が絶対条件となりますが、8月にバタバタと契約して手続きに行っても、オフィスが機能していないために登録が新学期直前まで滞り、子供が初日から登校できないというパニック状態になりかねません。*学区によって実際の居住が条件づけられているところもありますので注意が必要です。

公立学校入学手続きなどについては👉【完全保存版】ボストン近郊 公立学校 入 学完全サバイバルマニュアル+学区選び深掘りガイドが「なぜ必要なのか?」

■日本からの赴任者が取るべき「必勝スケジュール」

この厳しい市場構造の中で、希望通りのボストン生活をスタートさせるためには、日本にいながらにして現地のファミリー層よりも「一歩早く」動く戦略が必要です。

  • 【4月〜5月】情報の収集とプロへの相談:
    レキシントンの特定大型アパートが「Bowman小学校ではなくBridge小学校の学区に指定されている」といったミクロな学区の境界線や、ブルックラインの実際の居住環境など、ネットの一般論ではない「現地のリアルな実態」をプロから直接仕入れます。
  • 【6月上旬〜中旬】リモートでの勝負:
    全米の空室が最も豊富になるこの時期を逃さず、日本からの完全リモートで物件を確定させます。時差を言い訳にせず、出た物件に対して即座に決断できる準備(必要書類の事前用意など)が成否を分けます。
  • 【7月上旬まで】学校登録の完了:
    物件契約書を手に、教育委員会が本格的な夏休み(夏休みのない学区でもスタッフは夏休みに入る方が多いので、手続きは平常時よりも時間がかかります)に入る前、あるいは混雑が極限に達する前に、オンラインおよびリモートで入学手続きを完了させます。*学区によって実際の居住が条件づけられているところもあります。

■ボストン新生活をシームレスに始めるために

限られた選択肢の中から、複雑な学区制度や手続きの壁をクリアし、日本にいながら優良物件を確保するには、現地のリアルタイムな市場感覚と戦略が不可欠です。当サイトでは、渡米前の準備からアパート探し、学校手続きの手順までを網羅した「デジタルガイドブック」の提供や、完全リモートでの個別コンサルティング・サポートを行っています。ぜひお気軽にご相談ください。

今までにない新しい形でのサポートサービスを提供しています。詳しくは👉新サービス:ボストン安心住まい探しサポート

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