こんにちは!
今回は、ケンブリッジのKendall Square(ケンドール・スクエア)エリアで、日本からの留学生や研究者の方にも人気の大規模アパート「Third Sq. Apartments(サード・スクエア)」をご紹介します。
この物件には、「North棟とSouth棟の造りの違い」という、不動産のプロならではの面白い裏話があります。MITなどへ通われる予定の方は、ぜひお部屋探しの参考にしてください。
1. Third Sq. Apartmentsの基本情報
- 竣工: 2008年に一部オープン、全棟オープンは2009年(※大規模集合住宅では、全棟の工事が完了する前に、入居可能な住戸から段階的に貸し出すのが一般的です)
- 構造: 8階建て(鉄筋コンクリート造)
- 総戸数: 約480ユニット(North Building:290戸/South Building:190戸)
- 管理会社: Equity Residential
以前ご紹介した「Cambridge Park Apartments」と同様、こちらも鉄筋コンクリート造りのしっかりした建物です(内見時の担当者からの説明ベース)。アメリカの木造アパートで悩まされがちな上下左右の生活音が響きにくく、プライバシーが守られる住環境は、日本人にとって高く評価できるポイントです。
オープン当初から全米有数の大手不動産会社であるEquity Residentialが管理を行っており、日々のメンテナンス体制も安定しています。
2. プロが教える裏話:実は「分譲コンドミニアム」だったSouth Building
このアパートの最大の特徴であり、見学に行くだけでは気づきにくい秘密があります。それは、「North Building」と「South Building」で、お部屋のグレードが異なるという点です。
実は2008年の開発当初、North Buildingは一般的な賃貸アパートとして、South Buildingは「分譲コンドミニアム(購入用)」として設計・建設されました。しかし、South Building 完成前の(North Buildingが先に貸し出し始めた)リーマンショックの影響か?販売が思うように進まず、結果的に数ユニットが売却されたのみで、South Buildingも賃貸アパートとして運用されることになったという歴史があります。
そのため、元々「分譲(持ち家)」として作られたSouth Buildingの方が、お部屋のグレードが若干高く設計されています。
一番分かりやすい違いが「キッチン」です。アメリカの賃貸アパートでは、電熱線タイプの電気コンロ(IHはあまり普及していない)が広く普及していますが、South Buildingには「ガスレンジオーブン」が備え付けられています。お料理好きの日本の方にとって、火力が安定するガスコンロが使えるアパートは非常に貴重で、それだけでも選ぶ価値があります。その他の備え付け家電(アプライアンス)も、高級なものが採用されています。


3. 共用施設:フィットネスジムと室内プール完備
フィットネスジムとクラブハウスは、North・South両方の建物にそれぞれ完備されています。どちらの棟にお住まいでも、両方の施設を自由に利用できるため、わざわざ別棟まで移動しなくても身近なジムを使えるのは嬉しいポイントです。
さらに、South Buildingには室内プールが設備されていますが、こちらもNorth・Southどちらの住人でも利用可能です。ボストンの長く厳しい冬でも、天候を気にせず建物内で泳いだりリフレッシュできるのは大きなメリットです。

なお、コンシェルジュはNorth・South両棟に配置されていますが、勤務体制には違いがあります。North Buildingは24時間常駐なのに対し、South Buildingは夜間から早朝にかけて不在の時間帯があります。South Building側でコンシェルジュが必要な場合は、その時間帯はNorth Buildingのコンシェルジュが対応する体制になっています。
4. 日本人に朗報!North棟のStudioはお風呂好きのための特等席!?
最後に、単身赴任や一人暮らし用の「Studio(スタジオ)」タイプのお部屋をお探しの方に、絶対にお伝えしたいポイントがあります。
実は、Studioタイプのお部屋はNorth Buildingにのみ用意されており、そのほとんどが中庭に面した南向きで日当たりも良好です。そして何より、日本の方が最も喜ぶポイント……それは「バスルームにしっかりとしたバスタブ(浴槽)があること」です!
「日本人はどんだけお風呂好きなんだよ…」とツッコミを入れたくなるほどですが(笑)、実はこれ、今のKendallエリアでは非常に貴重なのです。2010年以降に建設された周辺の新しいアパート(Proto、Market Central、Watermark Kendall Eastなど)は、Studioのお部屋だと「シャワーのみ(バスタブなし)」という造りがほとんどを占めています。
さらに最高なのが、Third Sq.は「暖房とお湯にする費用が家賃に含まれている」という点です。 アメリカの高い光熱費を気にすることなく、寒いボストンの冬でも毎日心置きなく熱いお風呂にたっぷり浸かれる……。これは、お風呂を愛してやまない日本人にとって、他には代えがたい究極のメリットと言えます。
5. 立地:Kendall Sq.駅・MITへのアクセスが良好
立地条件も抜群で、最寄りのKendall Sq.駅まで徒歩5分程度という好立地。ただし、敷地が広くNorthとSouthに分かれていますので、どちらに住むかによって所要時間には差があります。
MIT(マサチューセッツ工科大学)への通学に非常に便利な立地です。またMGH(マサチューセッツ総合病院)へは、Kendall/MIT駅からRed Lineで隣駅のCharles/MGH駅まで約2分と、地下鉄一本でアクセスできる点も魅力です。
*Longfellow Bridgeを渡れば徒歩や自転車通勤も無理な距離ではありません。
Third Sq.は歴代の日本人留学生・研究者にも利用されてきた実績のある物件です。
6. 近隣にスーパーマーケットが開業し利便性が向上
かつては「歩いて行ける距離にスーパーがない」というのが唯一のネックでしたが、2019年11月にアパートから徒歩圏の「One Broadway」に「Brothers Marketplace」というスーパーマーケットがオープンしました。これにより、日々の食料品の買い出しが格段に便利になっています。
まとめ
- 2008年に一部オープン、2009年に全棟オープン。8階建て×2棟、総戸数約480戸の大規模レジデンス
- South Buildingは分譲(ごく少数)・賃貸が混在し、ガスレンジ装備など全体的にグレードが高め(分譲販売が振るわなかっため賃貸アパートに転換)
- フィットネスジム・クラブハウスは両棟完備で相互利用可、室内プールはSouth棟に設備、全住人利用可
- コンシェルジュはNorth棟が24時間常駐、South棟は夜間〜早朝不在(不在時はNorth棟が対応)
- Kendall Sq.駅・MITへのアクセスが良好、MGHへも地下鉄一本
- Kendall Sq.駅前にBrothers Marketplace(2019年開業)もあり、生活利便性が向上
MIT周辺でお部屋を探される方は、単に「Third Sq.」としてだけでなく、South Buildingの空室状況や設備の違いも意識しながら、ぜひ内見時にチェックしてみてください!
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