こんにちは!ボストン近郊で不動産ブローカーをしているこがちゃんです。
ボストンは「世界一の学生街」と呼ばれることもありますが、その活気を最もダイレクトに感じられる場所が、ボストン市西部に位置する**Allston(オールストン)とBrighton(ブライトン)**です。
グリーンライン(Bライン)沿いに広がるこのエリアは、常に若者のエネルギーで満ち溢れています。「初めてのボストン生活、とにかく活気のある便利な街に住みたい!」という方に向け、プロの視点からこのエリアのリアルな住環境を解説します。
まずは全体像をつかんでおきましょう。西へ進むほど、街の空気は落ち着いていきます。
| エリア | 街の性格 | 家賃感 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|
| Allston | BUのお膝元、学生街の活気そのもの | 比較的抑えめ | 賑やかさ・アジアングルメを楽しみたい方 |
| Brighton | 落ち着いた住宅街、チェスナット・ヒルに接続 | 中程度 | 利便性と静けさのバランスを取りたい方 |
| West Roxbury | 閑静な一軒家エリア、ボストン市内の隠れ家 | Brightonよりやや高め傾向 | 都心の喧騒を完全に離れたいファミリー層 |
■ 1. Allston(オールストン):まさにBUのお膝元!若さと活気が交差する街
オールストンを歩けば、なぜボストンが学生の街と呼ばれるのかが一目でわかります。街の東側は、学生数約3万人、133エーカーという広大な敷地に300以上の建物が立ち並ぶ超巨大な「ボストン大学(BU)」のキャンパスに隣接しており、ここはまさにBUのお膝元。街の至る所をバックパックを背負った学生たちが歩き、カフェやパブは昼夜を問わず若い熱気に包まれています。
グリーンラインのBラインが街の中心(Commonwealth Ave)を貫いており、ダウンタウンへのアクセスも良好。初めての海外生活でも寂しさを感じる暇がないほど、エネルギッシュな毎日を送ることができるエリアです。
【プロの裏話】街のサイクルは「大学」と完全連動!?
ここで、長くこの街を見ている不動産プロならではの面白い裏話を一つ。このエリアは学生の存在感が圧倒的すぎるため、学生たちが一斉に実家へ帰省する「夏休みの期間中」になると、街の雰囲気がガラリと変わり、驚くほど閑散とします。
普段は若者たちで賑わっている近所のピザ屋さんが、「学生がいないからお店を開けてもしょうがない」とばかりに長期の夏休みに入ってしまうほどです(笑)。街の経済やリズムが、見事なまでに大学のサイクルと連動しているのも、この巨大な学生街ならではのユニークな特徴です。
💡豆知識:ボストンの奇妙な「クリスマス」は9月にやってくる ボストンの賃貸契約はアカデミックカレンダーに合わせ、実に7割前後が9月1日に一斉更新されます。この日、街中の歩道には引っ越しで不要になった家具や家電が山のように積み上げられ、必要な人が自由に持ち帰っていく——そんな独特の光景から、地元では「Allston Christmas(オールストン・クリスマス)」という愛称で呼ばれています。名前の由来はこの現象が最も激しく起こるのがオールストンだから。「プレゼントが道端に溢れる」という皮肉たっぷりのボストン流ジョークですが、ソファやランプ、時には鹿の頭の剥製まで転がっていることもあるのだとか。学生街ならではの、ちょっとユニークな年中行事です。
■ 2. 食の宝庫!Harvard Ave周辺は「アジアングルメ」の激戦区
日本人にとって、オールストン最大の魅力と言っても過言ではないのが**「食の充実度」**です。 特に街の中心であるハーバード・アベニュー(Harvard Ave)周辺は、ボストン随一のアジアングルメ激戦区。本格的な韓国料理、日本のラーメン店や居酒屋、タピオカミルクティーのお店から、アジア系の食材が手に入るスーパーまでがズラリと並びます。
「日本食が恋しくなったらオールストンへ行け」と言われるほどで、自炊派にも外食派にも、これほど胃袋を満たしてくれる心強い味方はありません。
アメリカの食事に飽きたら、本格的な中華料理(飲茶など)のフードコートもあるHong Kong Supermarket

■ 3. Brighton(ブライトン):少し奥に入って落ち着いた環境を求める方へ
オールストンからさらに西へ進むと、**Brighton(ブライトン)**というエリアに入ります。 ここまで来ると、オールストンの喧騒からは少し離れ、緑も増えて落ち着いた住宅街の雰囲気が強くなります。ここからさらに西に行けば、前回ご紹介したBC(ボストンカレッジ)があるチェスナットヒルへと繋がります。
「便利なエリアがいいけれど、オールストンのど真ん中だと少し騒がしすぎるかも…」という若いカップルや社会人、あるいはBCに通う学生たちに、このブライトンは絶妙なバランス感で選ばれています。
■ 境界線のマジック:学生街から「高級住宅街チェスナット・ヒル」へのグラデーション
ブライトンを語る上で、日本の方があまりご存じない面白い特徴があります。それは、西側へ進むといつの間にか**ニュートン市の超高級エリア「チェスナット・ヒル(Chestnut Hill)」**に隣接しているという点です。
賑やかな学生街のイメージが強いブライトンですが、一歩ニュートン側へ足を踏み入れると、そこには広大な敷地の邸宅が並ぶ、静寂に包まれた高級住宅街が広がります。 「ボストン市内の利便性」を享受しながら、休日には隣町のチェスナット・ヒルの洗練されたショッピングモール(The StreetやChestnut Hill Square)へ気軽に足を運べる——。この「賑やかさと高級感」の絶妙な距離感こそが、通な日本人にブライトンが選ばれる理由の一つです。
■ ボストンの「隠れ家」:ウエスト・ロックスベリーへの繋がり
さらに、ブライトンの南側から地続きになっているのが、**ウエスト・ロックスベリー(West Roxbury)**です。 ここはボストン市内でありながら、驚くほど閑静で緑豊かな一軒家が立ち並ぶエリアです。同じ「ボストン市」でも、都会的なオールストンとは全く別の顔を持っており、落ち着いた環境を重視するファミリー層には「隠れた名所」として知られています。
「学生街の活気が欲しいときはオールストンへ、週末の静かな時間や高級感を楽しみたいときはチェスナット・ヒルやウエスト・ロックスベリーへ」——。 このように、隣接するエリアの魅力を自在に使い分けられる贅沢な立地こそが、ブライトンに住む本当のメリットなのです。
■ 4. プロの視点:アパート事情と、このエリアを選ぶメリット
このエリアの不動産事情ですが、学生街という土地柄、古くからあるレンガや石づくりのヴィンテージ・アパートメントや、一軒家を分割したようなマルチファミリー(多世帯住宅)の賃貸が主流です。
古い建物特有の事情について👉なぜ古いアパートには「室内洗濯機」がないのか?プロが明かす3つの裏事情
ウエストエンドやケンブリッジの最新アパートのようなピカピカの設備を求めるのは難しいかもしれませんが、その分、**「ボストン市内でありながら、比較的現実的な家賃で住める」**という非常に大きなメリットがあります。 (※近年はボストン・ランディング駅周辺などで新しい開発も進んでおり、選択肢は少しずつ広がっています)
Allston・Brightonのような学生の町では9月1日は大変なこととなります👉恐怖の「9月1日問題」と、一晩ホームレスになる!!?
「家賃も比較的抑えめで活気のあるこのエリアですが、契約前に必ず知っておくべきことがあります。[日本とは全く違う!アメリカ賃貸契約の落とし穴と注意点] を事前に確認し、トラブルを防ぎましょう。」
■ プロのまとめ:活気か、静けさか。それとも両方か
賑やかな学生街の空気をそのまま楽しみたいならAllston、少し距離を置いて落ち着きたいならBrighton、そしてボストン市内で完全な静寂を求めるならWest Roxbury。この一帯は西へ進むごとに街のボリュームが下がっていくグラデーションになっているので、内見の際は「どのくらい西まで進むか」を意識してエリアを絞り込むのがおすすめです。
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