写真はUnsplashのMiguel A Amutioが撮影した写真及びイラスト素材です。
こんにちは!ボストン近郊で不動産ブローカーをしているこがちゃんです。
マサチューセッツ州には、毎年4月の第3月曜日に「Patriots’ Day(愛国者の日)」という州独自の祝日があります。そしてこの日は、今年で130回目を迎えた世界最古の市民マラソン、**「ボストンマラソン」**の開催日でもあります!
州の祝日とはいえ国の祝日ではないため、通常通り仕事がある方も多いのですが、この日はボストン中がランナーへの声援に包まれる特別な一日です。今回は、現地の不動産ブローカーの視点から見たボストンマラソンと、私がこの街の「強さ」を確信したある出来事についてお話しします。
■ コースは「ボストン屈指の人気住宅エリア」の連続
ボストンマラソンのコースは、郊外のホプキントンを出発し、**Newton(ニュートン)、Brookline(ブルックライン)、Fenway(フェンウェイ)、そしてゴールのBack Bay(バックベイ)**へと真っ直ぐに駆け抜けます。
これからボストンへ赴任される方なら、ピンと来たかもしれません。そう、このルートは、治安が良く学区も素晴らしい、日本人駐在員や研究者に最も人気のある高級住宅エリアのど真ん中を貫いているのです。
大会当日は、これらの街で大規模な交通規制が敷かれます。私もこの日ばかりは物件の案内(外回り)をお休みしますが、沿道には地元の住人たちが総出で集まり、見ず知らずのランナーたちに熱狂的な声援を送ります。この一体感と温かいコミュニティの姿こそが、これらのエリアが住宅地として絶大な人気を誇る理由の一つでもあります。
■ 2013年4月15日、ケンブリッジのオフィスで
この熱狂に包まれる特別な日を迎えるたび、20年以上ボストンに住む私には、どうしても忘れられない「あの日の記憶」があります。
2013年。当時、私はケンブリッジ市のセントラルスクエア(Central Sq.)にオフィスを構えていました。外回りを休み、オフィスで静かに事務仕事をしていた私の目に飛び込んできたのは、ゴール付近での爆弾テロのニュースでした。まさに「衝撃」以外の何物でもありませんでした。
その後、事態は私たちの日常を飲み込んでいきました。犯人兄弟がケンブリッジ側へ逃走し(後で知ったことですが、彼らは私のオフィスのすぐ近くに住んでいたようです)、ケンブリッジや周辺の町に「Emergency(屋内退避命令)」が発令されました。 あの活気ある街から人が消え、パトカーのサイレンだけが鳴り響く異様な光景。最終的に犯人が捕らえられたウォータータウン(Watertown)も、私の生活圏内でした。あの数日間の張り詰めた空気と恐怖は、今なお鮮明に焼き付いています。
■ 悲劇から立ち上がる「Boston Strong」と世界最高峰の医療
しかし、ボストンという街はテロの恐怖に屈しませんでした。
今日、私が皆さんにぜひご紹介したい記事があります(※英文記事になります)。 👉 [Why I’m running: Erin Daniel, Brigham and Women’s Hospital]
この記事で紹介されているエリンさんは、「Brigham and Women’s Hospital(ブリガム・アンド・ウィメンズ病院)」のチームの一員としてマラソンを走ります。 彼女が参加する『Stepping Strong Marathon Team』は、あの2013年の事件が直接のきっかけで設立されました。事件で両足を失う危機にあった女性を、ボストンが誇るこの病院の優秀な医療チームが救い、それを機に外傷治療と研究を支援する基金が立ち上がったのです。
悲惨な事件で傷ついた人々を、世界最古のマラソン大会が象徴する「不屈の精神」と、ボストンに集積する「世界最高峰の医療インフラ」が救い出し、今も誰かのために走り続けている。
合言葉となった「Boston Strong(ボストン・ストロング)」の精神と、この街の計り知れない回復力(レジリエンス)を目の当たりにするたび、私はこの街で暮らし、この街の住まいを紹介する仕事に就いていることを誇りに思います。
■ ボストンのコミュニティの一員になりませんか
ボストンは、タフな冬の気候や厳しい不動産ルールなど、赴任者にとってハードルの高い面があるのは事実です。しかし、一度コミュニティの懐に入ってしまえば、これほど温かく、力強く、そして安全なインフラに守られた街は他にありません。
ボストンの街に春を告げるランナーたちに心からの声援を送りつつ、これからも皆様が安心してこの素晴らしい街で新生活をスタートできるよう、プロとして全力でサポートしていきたいと思います。
Boston Strong!!
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アイキャッチの写真はUnsplashのMiguel A Amutioが撮影した写真のMiguel A Amutioが撮影したイラスト素材です。

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