今回は、ケンブリッジでのお部屋探しでぜひ候補に入れていただきたい、おすすめの大規模アパート「Cambridge Park Apartments」についてご紹介します。
物件の基本スペックはもちろん、長年現地の不動産市場を見てきたからこそ分かる歴史や、新築アパートとの構造の違い、そして「1階のお部屋の知られざる秘密」など、一般的な物件情報サイトには載っていない一歩踏み込んだ情報をお届けします。
1. Cambridge Park Apartmentsの基本情報と当時の衝撃
- 建築: 2001年
- 構造: 8階建て(鉄筋コンクリート造)
- 総戸数: 312ユニット
このアパートがオープンした2001年当時(名称はCambridge Park Placeでした)、ボストン近郊の賃貸物件では「洗濯機・乾燥機が室内(お部屋の中)に完備されている」というのは非常に珍しいことでした。そのため、オープン当初は多くのお客様に大変喜ばれたのを今でもよく覚えています。
当時は「少し家賃が高めかな?」という印象もありましたが、ケンブリッジの中心部からは少し外れた場所にあるため、スペックの割には意外とリーズナブル。日本から来られる方の予算にも十分に収まる、とてもバランスの良いアパートでした。この物件の成功を皮切りに、周辺に新しいアパートが徐々に増えていった、いわばエリアのパイオニア的存在です。
2. 知る人ぞ知る、管理会社の変遷と周辺開発の歴史
実はこのアパート、これまでに何度も管理会社が変わってきた歴史があります。
最初は Lincoln Property(現在のWillow Bridge)が管理していましたが、その後 Archstone(現在は消滅)へ移りました。大きな転機となったのは2013年です。Archstoneが大手ディベロッパーに買収・分割されたことに伴い、当物件は Equity の所有・管理となりました。
しかしその後、周辺で「Hanover」による大々的な周辺開発が始まったことが影響してか、2017年にEquityもこの物件を売却。現在は、高級アパートの管理に定評のある Bozzuto が管理を行っています。
管理会社がこれだけ変わると心配になるかもしれませんが、そこはご安心ください。歴代の一流管理会社によってメンテナンスが引き継がれ、近年も大々的なリノベーションが行われたため、築25年という古さは全く感じさせません。
3. 最新アパートを凌駕する最大の利点:「鉄筋コンクリート造」
このアパートの一番の強みであり、私が自信を持っておすすめできる理由は、建物が「鉄筋コンクリート造」である点です。
実は、2010年代に入ってから周辺に建てられた最新のアパートの多くは、新しい工法による「木造建築」(重要な部分には鉄骨が入っていますが、基本は木造)が主流です。木造アパートでどうしても付きまとうのが、上下階や隣の部屋からの「音の問題」です。アメリカのアパートに住んでみて、想像以上の生活音の響き方に驚く日本の方は少なくありません。
その点、Cambridge Park Apartmentsはしっかりとした鉄筋コンクリート造なので防音性が非常に高く、静かでプライベートな空間が確保されています。
(個人的な意見ですが、2014年築の「Windsor Cambridge Park」などはHanover開発の比較的新しい物件であるものの、細かいディテールや造りの部分で、かえって当物件よりも古さや頼りなさを感じてしまうことがあります)
4. 光熱費を抑えられる嬉しい料金システム
もう一つの大きなメリットが、「冷暖房の費用(光熱費)が家賃に含まれている」ということです。
お部屋に風を送るためのファン(送風)の電気代は自己負担になりますが、冷気・暖気を作る根本の費用が家賃込みというのは、他の一括自己負担のアパートに比べると毎月のコストを大幅に抑えることができます。近年になって「上下水道料金」は別払いになりましたが、それを差し引いても光熱費全体の負担はかなり軽く済みます。
5. 日本の方へ:「1階」でも心配しないでね!Alewifeエリアならではの特殊な造り
最後に、お部屋選びで非常に重要なポイントをお伝えします。
日本では防犯やプライバシーの観点から「1階のお部屋は嫌だ」と敬遠される方が多いですが、このアパート(およびAlewife周辺)に限っては、どうか心配しないでください!
実は、Alewife周辺はもともと湿地帯であったため、地下を駐車場などにすることが困難でした。かなり深く鉄骨の杭を打って建設されていますが、周辺のアパートには地下駐車場がありません。
では駐車場はどこにあるのかと言うと、「実際の地上1階部分」が駐車場スペースや管理事務所になっているのです。
つまり、居住スペースとしての「1階」は、実際には地上から「1.5階〜2階くらいの高さ」に位置しており、そこに広い中庭が作られています。中庭に面している1階のお部屋には、専用の小さな庭のようなパティオスペースが設けられており、これが大人気!
実際の高さは2階レベルなので外からの視線や防犯面も安心ですし、専用スペースがあるおかげで、他のお部屋よりも家賃が少し高く設定されるほど価値があります。「1階しか空いていない…」という場合でも、ネガティブに捉える必要は全くありません。
まとめ
- 「鉄筋コンクリート造」による高い防音性
- 大手Bozzuto管理による行き届いたリノベーション
- 冷暖房費込みという、家計に優しいコストパフォーマンス
- 1階でも安全で、専用の庭スペースが楽しめる特別な構造
これだけの条件が揃った物件は、新築アパートが乱立する現在でもKendall Sq.やCentral Sq.などに限られていますが、その家賃たるや2BRで5000ドルを優に超えています。ケンブリッジでお部屋探しをされている方は、ぜひ検討リストに加えてみてくださいね。
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